飲酒で乳がんの危険3倍 女性ホルモン増え
1日に缶ビール(350ミリリットル)1本に含まれる程度以上のアルコールを飲む女性が乳がんになる危険は、まったく飲まない人の約3倍-との大規模疫学調査結果を、菊地正悟愛知医大教授(公衆衛生学)らがまとめた。福岡市で開かれる日本癌(がん)学会で発表する。 林桜松・同大講師は「多量の飲酒で、乳がんの増殖に関与しているエストロゲンという女性ホルモンが多くなるためではないか」と話している。 全国24地域に住む40-79歳の女性約3万6000人を平均7年半、追跡調査した。 その結果、調査期間中に乳がんになったのは151人。飲酒によるアルコール摂取量が1日平均15グラム以上の人は、飲酒しなかった人に比べ2・93倍、乳がんになりやすいことが分かった。 (共同通信)
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