◇不規則な生活と朝寝坊
梅雨に暑くてじめじめした日々が続いたり、不規則な勤務などで疲れが充分にとれないときなど、体調を崩した経験をお持ちの方は多いと思います。またお子さんは夏休みの朝寝坊の癖がなかなか直らずに困った経験があることでしょう。
このように日頃と違ったリズムで生活をすると体がすっきりしなくなります。これは自分が持っている生体リズムが自然のリズムとずれていることから起こっています。
結論から申し上げれば「睡眠と活動の時間ははっきり区別し、メリハリのある生活を心がける」ことによって生体リズムに合った健康な生活が送れます。
◇生体リズムとは
生体リズムとは生物に本来備わっている「体内のさまざまな動きの、一定の周期を持った変化」をいい、私たちの健康を保つ上で大切なものです。生体リズムの種類には1分以内の短い周期、 1日、 1か月、 1年の周期などがあります。
短い周期としては心臓の拍動1秒、呼吸4秒、腸の揺動連動30秒などです。
◇一日のリズムが基本
一日の周期は人間の生体リズムで最も重要なもので、特に「日内リズム」と呼んでいます。一番おなじみなのが「睡眠─覚醒リズム」です。
体温は朝目覚める数時間前から徐々に上がり始め、起床すると急激に上昇し、日中にはずっと上がり続けて、夕方頃にピークに達し、夜は下降するというパターンをとります。
ホルモンの中で副腎皮質ホルモンは睡眠中の後半に多く分泌されます。成長ホルモンや乳汁分泌ホルモンは主に睡眠中に分泌されています。
自律神経系も大きくリズムを刻んでいます。交感神経系は日中に、副交感神経系は夜間に活発に働いています。
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