性格と癌における治療 その1

性格と癌  

(参考文献)臨床と薬物治療 1998 2 神奈川県立癌センター


あなたは次のどのタイプでしょうか?
自分に当てはまると思われるのに○をつけてみて下さい。

タイプ1 厳しい、命令的、干渉過多、過保護、面倒見よい、遊びやリラックスが下手
タイプ2 妥協的、気が利く、命令的、自己主張型、衝動的、直感的、短気、責任感
タイプ3 自由奔放、他者優先、開放的、面倒見よい、協調性・従順性が乏しい
タイプ4 開放的、衝動的、責任感、他者優先、自己主張弱い、妥協的、順応的
タイプ5 優しい、客観的、過保護、神経質、、妥協的、順応的、他者優先、
押し下手
タイプ6 優しく親切、面倒見よい、妥協的、協調的、お人好し、自己主張弱い、
他者優先
タイプ7 責任感強、命令的、現実的、几帳面、冷静、自己中心、思いやり欠ける
タイプ8 親切、面倒見よい、過保護、遊び下手、客観的、現実的、自己主張弱い、妥協が下手
タイプ9 客観的、現実的、リラックス上手、自己中心、思いやり・他者配慮欠ける

 心の持ち方やパーソナリティは、癌の予後と関連しているだけでなく、癌発生そのものにも関係していると考えられています。

 実は、タイプ7とタイプ8は全く正反対のようにみえますが、癌にかかった時に予後が悪いタイプなのです。

 現在、明確な理由は見つかっていませんが、以下の2つのことが重要な要因と考えられています。

一つ目は、意識やストレスへの対応の仕方が生体防御機構の免疫の強弱に関係し、癌に打ち勝ったり死を早めたりするのではないかという考えです。

二つ目は、ストレスへの対応自体が関係していると考えられており、ストレスをいかに早く自分の身体や意識から除去できるかという点です。

 タイプ7、8の人は几帳面で遊びやリラックスが不得意であることから、まさにストレスへの対応が下手なために予後が悪いのではないかと推測されます。

タイプ7の人は、物事を理詰めで考え愚痴を言わず、地位に強い関心があり、失敗するといつまでも絶望したり、無気力になり、

タイプ8の人は、温和で自己主張が弱く、過度に協調的で忍耐強く、従順で防衛的です。

 これらに該当する人は、それ以外の人と比較し数倍から数十倍の罹患率があると指摘されています。

(その2に続く)  




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