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最初に説明しますが、
フコイダンはどれも同じものではありません。
それは、フコイダンの構造および組成成分に違いがあるからです。
では、どのような違いがあるのでしょうか?
最初に、原料の違いによるフコイダンの実験結果をご覧ください。
鹿児島大学 食品機能化学の専門家 藤井信博士による実験結果から
実験の内容は、モズク由来のフコイダンおよびコンブ由来のフコイダン、きのこ系のアガリクスを使った癌細胞の消滅実験です。
容器の中に、HL60(前骨髄性白血病細胞株)とNOS4(ヒト卵巣ガン培養細胞株)と呼ばれる癌細胞を培養します。その中に、
1.モズク由来の「フコイダンエキス」 2.コンプ由来の「フコイダンエキス」
3.キノコ由来の「アガリクスエキス」(免疫賦括作用により癌を攻撃すると報告されています)
の3つを加え入れて、それぞれの容器の中の癌細胞の自己崩壊(アポトーシス)の状況経過を測定しました。
癌細胞が、自己崩壊(アポトーシス)を起こすと、癌細胞のDNAには断片化という現象が起こります。この断片化現象があれば、遺伝子のプログラムに従って癌細胞が死んでいく証拠となります。
調査方法は、一定時間経過後に1・2・3それぞれのがん細胞がどれだけ自己崩壊(アポトーシス)しているかを測定しました。
その結果、(右図参照) (3)のキノコ類エキス「アガリクスエキス」では「がん細胞の自己崩壊(アポトーシス)」の状況は、まったく認められませんでした。
(1)のモズク由来のフコイダンと (2)のコンブ由来のフコイダンでは、
どちらも癌細胞が自己崩壊する
(アポトーシス)が確認できました。
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特に、モズク由来のフコイダンのほうが癌細胞の崩壊に関して高い数値を記録しています。
モズク由来のフコイダンの方が、コンブ由来のフコイダンの1.5倍以上も癌細胞を自己崩壊(アポトーシス)に導いていることが確認できました。
フコイダンによるアポトーシス(がん細胞の自己崩壊)作用のについては、
農林水産省及び大蔵省の特別認可法人である生物系特定産業技術研究推進機構及び、青森県などの出資により、平成3年に設立された公的機関「糖鎖工学研究所」により1996年に確認発表されております。 |
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フコイダンの含有量 |
フコイダンは、メカブ、昆布などにも含まれていることがわかっていますが、コンブやメカブからフコイダンを取り出すには、アルギン酸などの不純物が混入するため精製するのに相当な困難を伴ってしまいます。
本来フコイダンの化学組成は、フコース、キシロース、ガラクトース、ウロン酸、硫酸で組成されていなければなりません。
つまり、アルギン酸はフコイダンを精製する場合の不純物となるのです。
モズクにはコンブやメカブのようにアルギン酸を含まない、純粋なフコイダンを多く含んでいることが分かりました。
不純物の心配が少ないため、モズクから多くの純粋フコイダンを取り出すことに成功しています。
研究データーでは、モズクには、昆布の5倍以上の良質なフコイダンが含まれていることもわかっています。
フコイダンの推定含有量 |
海藻種類 |
含有量 |
ガゴメコンブ |
0.2g |
真コンブ |
0.1g |
ワカメ(メカブ) |
0.4g |
オキナワモズク |
1.2g |
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